当院ではむし歯治療では「無痛治療」を行っています。治療に際して局所麻酔をしっかりと行い、できる限り痛みの少ない治療を心がけています。
むし歯の治療では、まず必要以上に健康な歯を削らないよう、虫歯を見分けることができる薬液を用いながら、虫歯だけを削りとります。
そのうえで、お口の中で直接治す方法(コンポジットレジン修復)と、型をとって治す方法(インレー、アンレー)から治療法を選択します。
一般的には、奥歯で虫歯が大きいときは型を取って治すことになります。
虫歯が大きい場合、お口の中で直接治すコンポジットレジン修復では不適切であると判断されることがあります。その場合はインレーまたはアンレーによる修復になります。
インレー、アンレーには金属(金銀パラジウム合金、14K、白金加金)のものと、金属を使わないもの(セラミック)があります。
症例によって材料の使い分けが必要となります。歯科医師と相談の上で治療方法を決定して下さい。
むし歯が歯の神経に近いところまで進行すると、歯の神経の治療をする必要が生じることがあります。
歯の神経を取り除き、細菌が増殖するスペースを埋めるために樹脂を埋め込んで封鎖をします。
神経の治療の結果として、大きく歯を失ってしまうことが多く、この場合は新たに土台(コア)を立てて、かぶせもので歯を修復する必要があります。
コアには金属でできている「メタルコア」、歯科用プラスチックでできている「レジンコア」、レジンコアにグラスファイバー性の芯をいれてある「ファイバーコア」があります。
金属製のコアです。頑丈ですが、歯にダメージを与えるリスクが高くなります。
また金属アレルギーや、歯・歯肉の変色の原因となることがあります。
歯科用プラスチック製のコアです。歯とのなじみは良いですが、やや強度に劣るため、適切にケースを選択するとメリットの大きい治療法です。
グラスファイバーを芯に用いたコアです。歯とのなじみが良く、強度も十分です。歯・歯根の変色がおこらないため、審美領域にも適しています。
2005年の報告では、歯を失う理由の第1位は歯周病、第2位は虫歯ですが、第3位に「歯根破折」が入ります。
「歯根破折」とは、その名の通り歯根が割れてしまうことです。
縦に割れてしまった歯根は治療方法がないため、抜歯をすることになります。
逆に、歯根破折をおこりにくいような方法で治すことが、歯を失うリスクを下げることにもつながります。
そのため、コアの材質などを適切に決定し、歯根破折のおこりにくい治療をすることが大切です。
コアの材料の選択はケースによって異なりますので、歯科医師とよく相談をして決めて下さい。
歯根破折はおこってしまった歯は、多くの場合治療することができなくなってしまい、歯を抜くことを選択しなければならなくなってしまいます。
そのため、歯を長く守るためには歯根破折から歯を守る必要があります。そのためには、
神経の治療を行うと、歯は弱くなり、虫歯への抵抗性が落ちたり、歯根破折を起こしやすくなります。
そのため、神経の治療はできる限り行わないように、むし歯のケアをしっかりすることが大切です。
ファイバーコアは歯に近い弾性率を持つことから、破折の中でももっとも致命的な「垂直性破折」を予防することができます。
また状況によってはメタルコアの方が適している場合もあり、歯科医師と相談の上、できる限り歯の状態に合った材料を選択することが重要です。
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